中国では、3000年も前から蟻を食べていた歴史があります。かつて私たちの祖先は生活の中で熊、センザンコウなどの大きな動物がたくさんの蟻を食べて強壮の源としていることを発見しました。そして自分たちも蟻を食べ始めました。これについて述べられている最古の文献は、《周礼•天宮》と《礼記•内則》です。 当時蟻は皇宮貴族だけが食べられる高級食物でした。唐の時代後、蟻食の習慣は少しずつ民間にも普及しました。そして現在までの何千年もの間、蟻を食べる習慣、蟻を滋養強壮の糧とする習慣はずっとわが国の民間に伝承されています。 現在、わが国の西南地区の少数民族はやはり蟻、蟻の卵などを料理にしてお客様にもてなす習慣があります。海外でもアジア、アフリカ、ヨーロッパ他多くの国々の人々が蟻を食物としています。蟻を主な材料とした料理や、ケーキ、酒、清涼飲料及び高級栄養食品などいろいろな物があります。ある国では蟻食品が重要な産業として生産されています。 メキシコ国立大学生物学院の教授は、「今後人口が激増していく中で、蟻等の昆虫は人類の食糧不足を解決する1つの手段となるでしょう」と語っています。蟻を食べることは、老化防止にも著しい効果を発揮します。例えば黒龍江小興安嶺に住む紅星農場の97歳の閻中山さんは今でも耳がよく聞こえ、視力も良く、思考もはっきりし歯も丈夫で常に家事を自分で行っています。インタビューで閻さんは次のように語りました。「私がこのように長寿に恵まれているのは、蟻を食べているからです。蟻を食べ始めてから毎日元気いっぱいでたくさん仕事をしても疲れません。64歳の時に息子も生まれ、73歳の時には新しい歯が生えてきました。」世界の蟻を食べる習慣のある国や地域では昔からこの閻さんのような長寿の老人が非常に多いことが知られています。 |