EDの原因(危険因子)を説明します。それまで、ほぼ順調にいっていた性生活が、個人差もありますが、四十代あたりかなら少し陰りが見えてきます。勃起しなかったり、あるいは勃起をしても途巾で萎えてしまったとき、少なからずショックを受けるものです。真っ先に、「私も年かな」という感想をもたれるでしょう。加齢は、確かにEDを併発する大きな危険因子の一つです。しかし、EDは、加齢、つまり老化現.象そのものを意味するものではありません。これから述べていきますが、正しくはほかの危険因子が加齢とともに増加すると思ってください。
では、EDの原因とされる危険因子とは何でしょうか。実際に専門医が厳密に診断した場合、次のように分けることができます。「心因性ED」、「血管障害性ED」、「神経障害性ED」、「血管神経性ED」、「陰茎性ED」、「内分泌性ED」。
ですが、一般的には、大きく「心因性ED」と「器質性(身体に原因がある)ED」または、両者が絡み合った混合型EDに分けることができます。心因性EDとは、単純にストレスのこと。器質性EDとは、糖尿病、肥満、骨盤内の手術、高血圧症、心臓病、高脂血症、内分泌障害(ホルモン障害)、薬物(降圧剤やうつ病治療薬などの副作用)または、陰茎(ペニス)弩曲障害などの変形などです。
EDには、このようにさまざまな原因がありますが、有病率からすると、三十代、四十代ではむしろ心因性EDが多く、五十代を過ぎると器質性EDが増えるようです。 |