間質性膀胱炎は頻尿(排尿回数が多くなる)・知覚過敏・尿意切迫感(急に尿意が起こり我慢できない感じ)・膀胱痛などの症状を呈する原因不明の難治性疾患です。
間質性膀胱炎は何が原因で起こるのですか?いくつもの説がありますが、決定的なものはまだわかっていません。膀胱の粘膜に異常が起こり、炎症が深部に波及するためという説などがあります。
間質性膀胱炎の症状は頻尿(目安として1日8回以上)、一回排尿量の減少(200ml以下)、膀胱痛、尿道痛といった症状があります。膀胱の痛みは排尿後に改善することが多いとされています。症状は常に一定ではなく、自然に改善したり、悪化することがあります。
間質性膀胱炎が疑われる場合、麻酔下で膀胱鏡検査をし、広範な点状出血か、ハンナー潰瘍とよばれるベルベット状の地割れのようなものを確認します。膀胱がんでも間質性膀胱炎に似た症状をおこすので、尿細胞診(尿の中にがん細胞が入っていないかみる検査)を行うことが重要です。
現在、有効な治療法は確立しておらず、多くの患者がこれらの症状で日常生活が著しく障害されたままとなっています。障害の程度は慢性血液透析患者と比べても明らかに低いです。 |