黄体化未破裂卵胞(LUF)とは、正常な排卵と同様の様相があるにも関わらず、排卵していない状態をいいます。
具体的には、卵巣に充分に成熟した卵胞(この中に卵子は含まれています)ができ、排卵期には排卵と同じホルモンの動きがあり、排卵後にはしっかり黄体ホルモンも分泌され、ホルモン状態は完全に高温相に移行している。しかし、超音波検査を行なってみると排卵せずに、卵胞がそのまま残ってしまっているという状態です。LUFSになってしまった場合、高温相は短く10日くらいで月経がおきてしまいます。
黄体化未破裂卵胞(LUF)の原因は、黄体機能不全、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、子宮内膜症、骨盤内手術者、鎮痛剤長期服用者に多く現れるといわれます。
黄体化未破裂卵胞(LUF)はよく黄体機能不全と診断され、内服薬や注射薬による治療をされている場合があります。しかし黄体機能不全は、このLUFSが原因の多くを占めています。排卵していないわけですから、内服薬や注射薬による治療は全く無駄になっている場合があります。
漢方では、新しい血液を作り出し栄養をもった血液を卵巣や子宮内膜にながして質の良い卵胞の発育を促すとともに子宮内膜の増殖を助けるために気血を補う婦宝当帰膠を用います。 |