メニエール病は、1861年フランスの内科医プロスパー・メニエールにより初めて報告されたため、メニエール病と名付けられました。回転性のめまい、耳なり、難聴、吐き気、嘔吐が特徴です。
季節の変わり目、気候の変化、低気圧の接近、風邪をひいたり、疲れたり、梅雨の肌寒いとき、雨の多い湿度が高いとき、前日に食べ過ぎたとき、ストレスがたまったとき、様々な原因があります。更年期からの女性に多くみられます。
内耳のリンパ液が過剰になり、内リンパ水腫となり、神経を圧迫してメニエールになります。 耳の奥の、内耳のリンパ液にいらない水分がたまると、平衡器官が乱れて、めまい・頭痛・頭重・耳鳴り・吐き気を起こします。回転性のめまいが多く、吐き気を伴い、立っていることができない状態で、症状がひどいと、救急車に運ばれ、入院し、7日ぐらい、点滴をして、退院することを、繰り返します。1年に2,3回4,5回と、繰り返し、人ごみに出るのが怖くなり、外出が不安になります。 漢方では、いらない水分が身体にたまり、身体のバランスを崩し病気を引き起こすものを、痰湿(たんしつ)、痰飲(たんいん)と言います。身体に害を与える痰飲、痰湿は、胃腸の働き、漢方で言う脾(ひ)の働き、が弱ると生じやすいため、脾が虚して、めまいの原因になる痰が生まれるため、『脾虚生痰(ひきょせいたん)』と言われます。 |